新古今和歌集　寂蓮法師の和歌　杉田玄白伝来品　室町時代　茶道具　くずし字

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商品の説明

#1566年新古今和歌集

永禄9年（1566年）に書かれた自筆の新古今和歌集です。
秋の歌（下）の和歌、468番〜469番の2首が書かれております。

この古筆の筆者の特定には至りませんでしたが、京都の公家と同等の身分が高い人物が書いたものと思います。

当方の実家（宮城県仙台市）では京都の公家や大名家のお姫様が書いた古文書を所蔵しております。
仙台藩・伊達家は、京都の公家と親交があり、古文書は伊達家を通して、京都から仙台藩に伝わったものと聞いております。
仙台藩の江戸邸に杉田玄白らが出入りしており、杉田玄白や大槻玄沢（仙台藩の医師）が古文書を所蔵した際に落款が押されたようです。その後、古文書は仙台藩の医師をしていた先祖に渡り、現在に至ります。

この古筆が書かれた年号「永禄9年（1566年）」は、古筆と共に保管されておりました奥書にて確認しております。

＜歌人・寂蓮法師について＞
平安後期・鎌倉初期の歌人・僧。俗名、藤原定長。俊成の養子、のち出家。新古今集撰者の一人となったが、撰なかばで没。歌集に「寂蓮法師集」。［1139頃～1202］

＜古筆の状態について＞
・古筆は厚紙に貼られている状態です。A4サイズの額縁が適しております。
・虫食いによる小さな穴や焼け、黒ずみがございます。

＜古筆の寸法＞
縦 27.8㎝、横 4.2㎝
（厚紙の寸法　縦29.7㎝、横21㎝）

＜送付方法＞
ゆうパケットポストにて発送いたします。
お受け取りはご自宅ポストとなります。

＜読み方＞
白川院にて、野草露繁といへる心をおのこ共つかうまつりけるに
贈左大臣長実
秋の野の草葉をしなみを（置）く露にぬ（濡）れてや人の尋（たつね）ゆくらん（和歌番号468）

百首歌奉（たてまつり）し時
寂蓮法師
物思ふ袖より露やならひけん秋かせ（風）吹けは絶（たえ）ぬものとは（和歌番号469）

＜現代語訳＞
白河院の御所で、「野草（やそう）露繁（しげ）し」といった趣を、殿上人たちが詠んでさしあげた時に
贈左大臣長実
秋の野の草葉をおしなびかせて置く露に濡れて、あの人は、尋ねてゆくのであろうか。（和歌番号468）

百首の歌をさしあげた時
寂蓮法師
もの思いをしている人の涙で濡れている袖から、露はならったのであろうか。秋風が吹くと、耐えられないでこぼれるものだとは。（和歌番号469）